• 朝野裕一

ボクシング讃歌

つい先ほど終わったWBC世界ヘビー級タイトルマッチ、

タイソン・フューリーデオンティ・ワイルダーの一戦。

結果は引き分けとなりました。

2度のダウンを奪ったワイルダーの勝ちかなと思うところですが、

まずは勝負の行方よりも試合の迫力と面白さに魅了された試合でした。

ボクシングはもちろんスポーツのジャンルに含まれますが、プロの世界

となると、多くの賞金も掛かりエンターテインメントの要素も欠かせ

ません。

格闘技は言うまでもなく、

喧嘩ではなく決められたルールの中で闘う競技です。

中でもボクシング(パンチのみ)はその歴史も古く、世界のショウ・

ビジネスの頂点とも言える多くのお金が飛び交う世界でもあります。

とはいえ、

純粋にスポーツと考えたときに、多くの身体能力の結集とも言える要素

を含む競技でもあります。

今回の世界戦でも、舌戦を戦わせた両者が最後に抱き合って健闘を

讃え合う姿は、スポーツマン・シップに則ったれっきとしたスポーツ

だなと感じます。

身体能力では何より強いパンチを相手に当てることが求められます。

そのためには何が必要か?

パンチはよくスピードとパワーという要素で分けて考えられています。

しかし、

これは正確に言うとパンチのパワー=パンチ力×パンチのスピード

と言うことになります。

決して強い力を発揮しなくても、スピードが優れていればパンチその

もののパワーは上がります。

もちろんパンチ力が強ければ遅いパンチでもパワーは上がります。

パワー=力×速度の物理的公式が適用されるわけです。

このパンチを力強くあるいはスピードのある形で繰り出すためには、

何よりも体幹部(身体の中心部)の安定性(力)が要求されます。

さらに、

相手のパンチを喰らわないために素早く避けるには、体幹部の柔らかさ

(可動性)が必要です。

今回のフューリーは、見事にワイルダーの大きく力強いパンチを何回も

躱(かわ)していました。

206cmという体格にも関わらず、見事な柔軟性と俊敏性です。

勝負はワイルダーが勝ったかなという結果ですが、フューリーの見事な

身の捌(さば)きに魅了されました

結果も引き分けということで彼の株はむしろ上がったでしょう。

ときにこのような判定でわかりづらい結果が出る場合もありますが、

何より、

勝負がはっきりとして分かりやすいというのも格闘技の魅力です。

1Rはプロもアマチュアも3分という時間が決められています。

観戦していると特に今回のようなビッグマッチはアッという間に過ぎ

てしまう時間です。

しかし、

実際に例えば縄跳びなどを3分間続けて行ってみてください。

いかに3分間という時間が長いか実感できます。

身体の持久力も求められる競技がボクシングです。

さらには、上肢の筋力や柔軟性、体幹を支える・素早く動くための

下肢の機能も求められます。

全身のパワーや持久性、柔軟性や安定性、俊敏性など全ての要素を

含むボクシングは総合身体機能エクササイズでもあります。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。ボクササイズが

流行るのもそれなりに理由があるわけですね。また明日

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