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朝野裕一

KARATEの形(かた)

ラン×スマをいつものように何気なく観ていたら、ウルトラマラソン

(100kmを走るマラソン)をやっていました。

優にフルマラソン二回以上の距離を、一気に走るなんて・・・

正気の沙汰ではないと言いたくなります。しかし、その距離を14時間

以内に走りきるために、ボランティア・ランナーがサポートをしている

姿、そのサポートでなんとか走りきったランナーの姿を見ていると、

皆感動で泣いたり充実感いっぱいの笑顔を見せたりで、観ているこちら

も思わず少しウルっと来そうになる感動的な場面を写し出していました

何かを達成した感覚、達成感を得るために皆この苦しい距離を走るんだ

なぁ、と改めて感じた瞬間でした。

そのままテレビをBS1にしていると、今度は2020年の東京オリンピック

で正式種目に選ばれた空手(KARATEと国際的には表示されています)

の世界選手権のドキュメントをやっていました。

組手もすごいのですが、形(かた)に魅せられました。

全くの素人なので何も知らないのですが、形にも色々なものがあり、

何を選択するかは選手次第のようです。

2選手が自分の選んだ形を演じ、どちらがより形に狂いがなく正確に

演じたか、さらにはよりダイナミックにまるで多くの相手に対して戦っ

ている姿を想像させるか、などで判定されます。

まぁこの形がカッコいい!

にわかファン丸出しの感想ですがそう言う以外にないほど決まっている

形なんだから当たり前、と言えばそうなんですけれども、身体を動かす

パワーとスピードが勝負の行方を左右するのが最近の国際空手の形の

トレンドだそうです。

ここでいうパワーは、

物理学でいうところのパワー=力×スピード(速度)ではなく、恐らく

力(強さ)を表している言葉だと思います。

力強さとスピードの要素、どちらもがどれだけ優れているかが勝負を

分ける大きなポイントになっているとのことでした。

空手(KARATE)の形における身体の動かし方が、まさにメリハリが

目一杯効いた、動きの素早さとそれを止めた姿勢の決めの安定度+

力強さ(表情自体もキリリとしています)を表していて、それが

カッコいい!と感じる要因です。

手足や身体全体を素早く動かした後にピタッと止まる、まさに形の極地

(全くの素人の感想ですが・・・)のように感じます。

間違いなく多くの選手が体幹部分の強さ(保持能力;安定して保持する

能力)を持っているでしょう。

そうでなければあれだけ素早い手足の動きに身体の中心が全くぶれずに

保持できるわけがありません。

太極拳とは全く異なるイメージでもあります。

もちろん太極拳も体幹部分の安定能力は優れていないとできないで

しょうが、動きそのものがもっと(空手に比べ)遅くかつ柔らかい

イメージです。

スピードの速さと遅さ(太極拳はむしろユックリと動かす感じです)

によって、同じ体幹部分の強さも異なる要素を必要とするのか?

空手の(形の)場合は、手足の素早い動きにぶれない強い力を必要と

するイメージです。

一方の太極拳の場合は、ユックリと手足を動かす間ずーっと体幹部分を

安定させているので、持久的な要素を感じます。

我々一般人の生活ではむしろ太極拳的な持久性がまずは必要と思えます

KARATEの動きは一般人がすぐにできるものでは(当然ながら)ないの

で、それだけKARATEの形は一般人以上の素晴らしいパフォーマンスを

感じさせます。

だからこそカッコいい!となるのかなぁと思いながら、形の演技

(演武とも言えるのでしょうか)に魅入っていた今週末でした。

東京オリンピックまで2年を切った今、今回新設された種目KARATE

にも大注目ですね。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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