軽やかに歩くのに必要な条件:その2.歩き方(1)
歩く前の姿勢を整えたなら、
軽やかに歩くために何より大事な、歩き方に気を配ってみましょう。
一言で歩き方といっても、一体何に注意したらいいのでしょう?
まず第一に、
歩く前に整えた直立位を(体幹部分で)保つことです。
まっすぐ前を見て、身体を丸めないように気をつけましょう!
その上で、次に考えることは、
歩幅です。
歩調もありますが、歩幅と歩調はお互い関係してきます。
歩調とは歩行率とも言い一定時間で何歩歩けたかを表す指標です。
そして、
ここでちょっと厄介なのは、歩行速度の問題です。
ゆっくり歩くのと速く歩くのを比べると、歩幅と歩調が変化してきます。
歩幅・歩調・歩行速度
それぞれの指標が関連しているんですね。
ここでは、
まず歩幅のことを考えてみましょう。
できるだけ歩幅が狭くならないようにすることが、必要です。
歩幅はその人の身長(脚の長さ)によって異なるので、その人の体格に
合った歩幅をキープすることが重要です。
では適切な歩幅とはどのくらいをいうのでしょうか?
これは歩く速さによって変わってきますが、概ね身長の40%〜50%くら
いが目安になります。
例)身長1m60cmならば64cm〜80cmくらい。
※40%の場合、比較的ゆっくりとした歩き;50%の場合;少し速い歩き
45%はその中間で普通の歩く速さ;だいたいこんな感じで捉えたらいい
と思います(参考)※
〜身長の比較的高い人(脚が長い人)は、歩幅によって歩く速さを調節
しやすいでしょう。ランニングでいうストライド走法に近いものです。
身長の比較的低い人は、歩調(ピッチ;ケイデンスとも言います)で
歩行速度を稼ぐ方が理にかなっているでしょう。ランニングでいう
ピッチ走法と同じ感覚です〜
ちなみに、
歩行の速さを測る方法はいろいろありますが、一番簡単な方法は
10m(メートル)歩行した時の秒数で測る方法があります(10m歩行)
例えば、
10m10秒で歩いたとしましょう。1mを1秒で歩く速さです。
その時の歩行速を時速で表すと、3.6km/h(時速3,6km;キロメートル)
ややゆっくりとした歩きとなります。
10mを8秒で歩けば時速4,5kmで、普通の歩く速さに近いでしょう。
10mを6秒で歩くと時速6kmとなり、やや速い歩きになります。
※時速8km以上になると、歩くのが難しくなる速さで走る方が楽に
なってきます。
おおよそ歩きと走りの境界線がこの速さ(10m歩行で4〜5秒)と言われ
ています。
時速8km未満ならば、歩いた方が消費エネルギー効率が良く、
時速8km以上ならば、走った方が(ジョギングを含む)消費エネルギー
効率は良くなります。車の燃費みたいな感じと思えばいいでしょう。
(参考)※
話があちこちに行きましたが、
もう一度確認します。
歩き方で一番気にかけるとしたら、まずは歩幅からです。
ではこの歩幅を広くするためにはどうしたらいいのか?あるいは、
歩幅を制限する(狭くする)因子は何か?
次々に疑問が増えて行きますね。一つ一つ確かめて行きましょう。
明日はその話をしたいと思います。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。