身体-カラダ-メンテ その四(第二歩)〜自動運動;身体操作〜
前回身体メンテの第一歩は、
自分の身体の硬さ(柔らかさ)に気づくところから始まる、
と書きました。
今日は第二歩目はなんだろうという話です。
身体が硬いなぁと感じたら、
その後にあなたはどうされますか?
“歳だなぁ”と言ってそのままにしておく。
もう一度その動きを再現してどこが硬いのか探る。
この二つの違いとても大きいと思います。
そのままにしておけば、
文字通りそのまま硬くなっていくだけ。
もう一度動いてみると、
どこに痛さや動きにくさがあるかを、
感じることができるかもしれません。
そうすれば、
その部分を他の動き(少し軽い動き)に変えて、
硬い部分のストレッチを可能にすることができます。
たまたまでも感じることができた、
身体の硬さ、動きにくさ。
これを利用しない手はありません。
もう一度動いてみるとは、
自動運動(active movement)をするということです。
自分の意識下で身体を思うように動かそうとしてみる。
※最初に硬さに気づいた時の動きは、もしかしたら
あまり意識せずに動いたのかもしれません。
身体操作と言い換えてもいいでしょう。
そしてこの作業は神経の指令によって成り立っています。
硬さ自体は身体の構造的な要素ですが、
自分の身体を動かすことは神経の要素が必要になってきます。
筋力の発揮も結局は、
神経指令の程度によって決まってきます。
なかでも、意識して動かすということは随意運動と言って、
どう動かすかをイメージして動かすことになります。
まさに身体の動きを自分で操作するということです。
よく、
関節の可動域と筋力が大事と言われてきていますね。
ストレッチと筋トレ、これが二大要素とも言われています。
確かに間違ってはいないのですが、
現実的にはそこに勘違いが生じる可能性があると思っています。
どういうことかと言うと
筋肉の出力(=筋力)の程度は先ほども書いたように、
神経の指令によって行われるものです。
しかし巷にあふれる筋トレは、
とにかく辛いけれどそれに負けずに力を振り絞って行うもの、
といったステレオタイプなイメージが定着している気がしてなりません
(間違っていたら教えてください)。
これの何が問題かというと、
正しいフォーム・動きでのトレーニングから
外れてしまう危険性があるからです。
特に疲れてきたりすると、足りない力を他の筋肉に頼ってしまう、
いわゆる“代償運動”が起きてしまいます。
そこで、
実は筋トレって、神経の指令トレーニングに他ならない
と改めて主張しておきたいわけです。
イメージした動きを意識して動かす(身体操作)
これが神経の指令トレーニングです。
その指令にともなって筋肉が収縮して関節が動く、
身体はそういう仕組みになっています。
ここのところをぜひ勘違いしないように
してほしいなと思います。
まとめると、
1.身体メンテの第一歩は、身体の構造的な硬さ加減を知ること。
2.第二歩目でその動きあるいはその動きに近いものを再現すべく、
自分で意識して身体を操作する(自動運動を行ってみる)こと。
3.身体操作には筋力発揮のための神経指令が必要。
以上です。少々長くなってしまいましたが、
ここまで読んでいただきありがとうございました。
また次回に。
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