朝野裕一
哀しむ人/身体
感情は全て顔に表れる、そして身体動作にも。これは今まですでに述べ
てきました。哀しい(悲しい)時も当然そうなります。
今日は哀しむ人及び身体動作の表出をみていきましょう。
表情は暗く、同時に顔は俯き加減になりますね。
時にはその顔の表情自体を隠してしまうこともあります。
顔を覆う動作です。
必ずしも哀しい時だけではないでしょうが、顎に手を当てる動作もあり
ます。熟考している理由はそれぞれで、哀しくて考えるということもあ
るからなのかもしれません。
いずれにしても、首はうなだれ(屈曲位)視線も下に向きます。
身体的には、喜びが体全体を広げる(オープンにする) のに対し↓
哀しみは、身体全体を縮めて(すぼめて)いくことになります。
多いのがいわゆる体育座りの姿勢。
しゃがみ込んじゃう場合も↓
どちらも股関節がしっかり曲がら(屈曲でき)ないとできません。
そしてついには床にうずくまります
この場合、哀しいというより悔しい気持ちが、優っているのかもしれま
せんが...
何だかすっかり暗い気持ちになってしまいそうですが、思い切り喜びを
(身体を広げる動作で)表すためには、一度身体を縮めてからの方が
心おきなく表現できる、と考えてもいいのではないでしょうか。
哀しい時は思い切り縮んだ方がいいのかもしれません。そのあとの喜び
を存分に堪能するためには。
ー苦しみは成長から生まれる副産物。それだけで終わってしまうこと
はありませんー(アイリス・マードック;アイルランドの女性作家)
今日も読んでいただきありがとうございました。明日は、楽しい人/
身体でお会いしましょう。