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朝野裕一

二つの関節を跨ぐ筋肉〜二関節筋:第一話

スクワットのところで何回か出てきた二関節筋について考えてみたいと

思います。

考えるといっても結論は出ないので色々思考を試すだけですが・・・

ただし結構面倒な説明が必要なので、なるべくわかりやすくお示し

したいと思いますが、一回では完結しそうにないので何回かに分けて

お話ししていこうと思います。

今日はまず、太ももの後ろにある筋肉群のハムストリングスについて

大まかなことをお話します。

この筋肉はよくストレッチの対象になる筋肉群です。

以前このブログでも「縮みを防ぐ筋肉:No.1」などでご紹介済みです。

体が硬くなる時に真っ先に感じる筋肉群です。筋肉群と言っているのは

いくつかの筋肉の集まりだからです。それらの総称をハムストリングス

と言っています。

内訳は、半腱様筋・半膜様筋の二筋が太ももの内側を走っています。

太ももの外側を大腿二頭筋が走っています。二頭というのは短頭と長頭

の二つの頭を持つからです。

このうち短頭は大腿骨に付いているので股関節を跨ぎません。

長頭が骨盤にある坐骨結節という部位に付いていて(半腱様筋・

半膜様筋と合わせて三つの筋肉が)二関節筋になります。

イメージがわかない場合はこちらこちらをご参照ください。

さて、ここまでがハムストリングスの構造というか解剖学的な簡単な

説明でした。

では、その機能=役割を考えてみましょう。ハムストリングスが収縮

したらどうなるか?ですね。

簡単な模式図を示します↓

これはハムストリングスが神経からの信号によって縮む=収縮したとき

にどうなるかの一例です。

まず素直に考えて、筋肉が縮むとその付いた場所(付着部)同士が距離

を縮めようとします。

上図でいえば、膝が曲がろうとしかつ骨盤が後ろに傾こうとします。

その方向に力が働くということです

ここから言えることは、

ハムストリングスが膝を曲げる作用と骨盤を後ろに引っ張る働きがある

ということです。

ですからここが短縮(神経信号による収縮ではなく単に筋肉の伸び具合

=伸長度合いが硬くて減少し、縮んでくることを指します)してしまう

と、カラダを曲げて膝を伸ばそうとしても曲がってきてしまったり、

骨盤が後ろに残ってしまったりします。

太ももの後ろのストレッチをした方なら誰しも経験したことがあると

思います。

骨盤が後ろに引っ張られると、股関節があまり曲がらず胸椎の代償が

大きくなる↓は以前お話ししました

股関節をしっかり曲げようとすると今度は膝が曲がろうとしてきます↓

これはハムストリングスの構造と機能から、それが短縮していると

必然的に起こる現象です。

お分りいただけますでしょうか?

今日はこのくらいにしましょう。

今後も続きます。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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