• 朝野裕一

ダイエットの取説(取扱説明書):番外編

ダイエット。今日は概要編でお話しした番外のお話を。

タレントさんが、ダイエットに励みそれを著者として出版する。

それはもう見事に変身します。そしてその効果を、日記のように

方法や途中の挫折しそうになった体験などを交えて出版すれば、

ある程度のベストセラーを期待できます。 それくらいダイエット自体は実は難しくありません。本当に?

そんなぁ〜??

だって簡単にできるくらいならもうとっくにみんなやっている、

達成できているでしょう、

となりますね。 でももう一回言いますが、

ダイエットは限定的/理論的には簡単にできます。特に器質的な問題を

抱えていなければ。

そして太っていればいるほど、効果は劇的に現れます。 なぜでしょうか? それは本当に簡単な原理からなるからです。なぜ太ってしまうか?

から考えたほうがわかりやすいでしょう。 人は毎日食物を摂取します。体の各器官やそれらを形作る細胞が働く

ために必要な養分=栄養を補給しないと生きていけないからです。 そして体の器官が働くために必要なエネルギーを産出しながら、

それを毎日生命活動で消費しています。 ということは、

消費エネルギーに見合った栄養分を摂取すればいいわけですよね。 ところが、人類の進化の過程では必ずしも必要な栄養を毎日確実に摂る

ことができないことがしばしばありました。 そうなると生きていくことができなくなってしまう。

そこで、

体がそういう時に備えて主に肝臓に後で使える分も含めてエネルギーを

貯蔵する仕組みを獲得しました。 ですから多少食物を取らない日が続いてもすぐに死んでしまうことなく

溜め込んだエネルギーを貯金のように取り崩しながら、生きていくこと

ができます。

溜め込まれるエネルギーの一つに脂肪があります。脂肪を燃焼すると

炭水化物を燃やす時の2倍以上のエネルギーを得ることができます。 でもこれは、非常事態のための手段です。通常は炭水化物を燃やすこと

が先行するようになっていて、それでも足りないとようやく脂肪が

使われるようになっています。見事な仕組みですよね。 さて、 消費するエネルギーよりも摂取したエネルギーが多い場合は

どうでしょう。 実は日々の食物が満ち足りるとか余るとかいうことが現実的になった

のはごくごく最近の出来事です。

しかも、

未だに必要な栄養を摂取できない地域が地球には存在しています。

ではありますが、 とにかく先進国に住む多くの人は明日の食べ物を得るのに苦労する

ということは一応なくなりました。 そうなると今度は消費するエネルギー以上のものを摂取してしまう

可能性が増えることになります。 しかも、

科学技術の発展に伴い、移動には車や鉄道、飛行機などを頻繁に使う

生活を獲得し、食物を得るための狩猟や農耕などの身体的労働は確実に

減っています。 また、

商業の発達に伴い多くの食品が商品として売り出され、それを普通に

消費するという現代の社会です。必要以上の栄養分を持つ、美味しい

食べ物が溢れるている生活ですね。 ちなみになぜ、栄養分が過剰なものほど美味しいと、もっと食べたい

と感じるか?は、先ほど述べた進化の過程と関係しているそうです。 摂取する食べ物が不足しているのが当たり前の時代が長かった人類の

歴史では、エネルギーを溜め込む必要があったため、栄養分が豊富な

ものほど食べる必要性が高かった。

そのため、それを美味しいと感じるようになったというわけです。 全く上手くできていますね。でもそれが今、食べ物が溢れる現代では

仇になっているのかもしれません。 結果として、

消費するエネルギー以上の栄養を摂取してしまいやすい環境に

我々はいるんですね。

つづく)

注)

※文中の代謝機能についての説明はわかりやすくするために、かなり

大雑把に書いています。詳しいお話に関しては各自でお調べいただけ

ればと思います※

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。