• 朝野裕一

二つの関節を跨ぐ筋肉〜二関節筋:第八話

今まで二関節筋について色々お話ししてきましたが、まだあるんですね

言っておくべきことが。

今日は、そのまだお話しできていなかったことについてです。

なかなか一筋縄ではいかない、理解しづらい二関節筋ですね。

もう一度前にお話ししたことを確認してみましょう。

ハムストリングスという太ももの裏側の筋肉は三つの二関節筋を

形成しています。

その働きは・・・

骨盤を後ろに引っ張るあるいはスネの骨(下腿部分)を後ろに引っ張る

=膝を曲げる作用を持つ

膝が伸びたまま(大腿四頭筋の収縮などによる)だと、スネの骨ごと

後ろに引っ張る=股関節を伸ばす作用、を持っている。

ということでしたね。

しかし、

実はまだ異なる作用があるんですね

それは、

なんと今まで言ってきたことと矛盾しているようですが、

膝を伸ばす作用」です。

少し詳しくお話ししましょう。

まずは下図をご覧ください↓

床に座って膝を曲げようとするときに、ハムストリングスは働いて

いますね。スネの骨を後ろに引っ張る作用を持っているからです。

先ほど書いた通りの作用です。

ではこの状態で逆に膝を伸ばそうとするとどうなるでしょうか?

膝を伸ばす作用を持つ大腿四頭筋が働くと同時に、ハムストリングスも

スネの骨を後ろに引っ張るので、結果として、膝を伸ばす作用を助ける

ことになります↓

結論として条件によっては、

ハムストリングスは膝を伸ばす作用を持つ場合もあるということです。

本当に複雑な作用を持つ二関節筋。

二つの関節を跨いでいるがゆえの複雑さです。 また気づいたことが

あれば付け足して行こうと思っています。今日のところはこの辺で。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。