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朝野裕一

筋力についてもう一度しっかりと考えてみよう!:その4

さて、今までのところを簡単にまとめてみようと思います。

その上で、

これからお話しすることの道筋を確認していきたいと思います。

繰り返しになりますが、

○筋肉が発揮する出力=筋力、と一般的に言われているものは、神経の

活動(神経の電気的刺激)によって生じているものです。

○神経活動の度合い(モーター・ユニットと呼ばれるものの参加程度)

によって、発揮される筋力は異なってきます。

○同じ神経活動の度合い(実際に比較測定は困難ですのであくまで仮定

の話です)が同じであれば太い筋肉の方が発揮する力は大きい。

○神経活動の度合い自体は、疲労や収縮させようとする随意性の程度

(収縮させようとする意志の度合い)などの条件によって異なってくる

などでしたね。

では、

●筋肉が太くなるということはどういうことなのだろう?

●筋力発揮において神経活動を変化させる要因はどのように関与して

いるのだろうか?もう少し詳しく探ってみよう。

というところが、今後のお話になると思います。

ます、

筋肉が太くなることについて今日はもう少し考えてみましょう。

今までのお話から、

大きな筋力を発揮するためには、筋肉の太さ以前に、筋繊維を刺激する

神経活動による電気信号が必要だと確認しました。

筋トレを始めて比較的早期に発揮される筋力がアップすることが、

しばしば認められます。

これは、

筋繊維が急に太くなったわけではなく、モーター・ユニットの参画の

度合い・程度が多くなる(=効率的になる)からです。

筋生理学的には、実際に筋繊維が太くなるには約3週間のトレーニング

期間(頻度や負荷量は様々なので一概には言えませんがそのくらいの

期間は必要というのがコンセンサスです)が必要と言われています。

しかし、

トレーニングによって多くの神経活動を促す(多くのモーター・

ユニットが参加する)ことができるようになると、大きな筋力を発揮

することができるようになります。

いかに、効率よく神経活動を促すことができるか、は筋トレを行なって

いく上でとても重要だと考えられるわけですね。

今までと重複するところがあるかもしれませんが、今日の結論でした。

次回は、筋肉を太くするメリットは何か?なぜ必要なのか?を

筋トレを行う目的と絡めて、考えてみたいと思います。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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