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朝野裕一

カラダの動きの三位一体

健康とは、

WHOの定義によると、肉体的/身体的(physical)、

精神的/心理的(mental)、社会(福祉)的(social)が完全に満たされて

いる状態とされています。

少なくとも三つの条件が揃って初めて成り立つということです。

健康を別の三条件で考えてみると、こう考えることもできます↓

三という数は何かと見受ける数です。三位一体、三方一両損、三人寄

れば文殊の知恵、鼎談(ていだん)なんていうのもあります。

二人だと対談、三人だと鼎談。

カラダの動きに関しても、いくつかの条件が揃って成し遂げられます。

三つ書くとすれば、

と考えることもできるし、

また運動発現の条件として、

のように考えることもできます。

これは運動学習や運動発達を考える上でとても重要な概念です。

ヒトは、

生まれてすぐの赤ちゃんの時代から、環境に働きかけてそれを自分の

身体の中で体感して行きながら、徐々に運動を覚えていきます。

もう少し成長すると、それと同時にある課題を果たそうという意図が

芽生えてさらに運動発達は進んでいきます。

大人になってからも同様で、個人の身体的能力と周りの環境、行うべき

行動や行為の意図が課題としてあることで運動を覚えていくわけです。

別の観点からヒトのカラダの動きを捉えることも可能です。

自分なりにはこう↓

身体運動の必要な要素を考えたりもしました。いずれも三つの円が

重なる感じです。

三つぐらいの要素がちょうど良く理解できる数なのかもしれません。

どれを取っても、それぞれがバランスが良く揃っていることが

大事なのでしょう。

二つだけだと、バランスを取る天秤のイメージが想起されて、下手を

するとどちらかに大きく振れてまた大きく戻るような激しい動きを連想

してしまいます。

なかなかバランスが取りにくそうですが、三つあると二つの天秤よりは

大きく揺れない感じがします。

一つが大きく崩れそうになると、残りの二つが協力・協働して元に戻そ

うとするイメージです。

ですから、どの一つもあまり大きく揺れないで、他の二つとバランスを

上手く保てそうです。

身体の静的・動的バランスもバランスよく保つことができるように、

いくつか(三つとは限らないでしょうが・・・)の要素・条件を満たす

必要があるのでしょう。

視覚や前庭覚、表層や深部の感覚などの感覚刺激・感覚受容器と、

運動を命令する神経を合わせた神経系、それを力として発揮する筋肉

などの運動器系、エネルギーの素である呼吸・循環器系が、ヒト側が揃え

ているべき要素でしょう。

それに対して環境の働きかけと、目的行動である課題(task)が揃って

あるカラダの動き(身体運動)が発現するということなんですね。

今日は説明的なお話に終始しましたが、時々思い出して・考えておく

べき原理・原則でした。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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