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朝野裕一

踏むことだけを考えてみる〜走り幅跳び編

引き続き、

踏む・踏み込む・踏み切るという足を地面に接する瞬間の話です。

歩く、競歩する、速く走る、長く走るなどで地面の踏み方は異なって

くるのではないか?

という話をしていました。

陸上競技は、人間の基本的な動きの全ての要素を含む競技で、

ヒトの動きの集大成とも言えます。

跳ぶという動きのときの足の踏み方を考えてみます。

跳ぶといってもより遠く・より高く・より速くなどいろいろありそう

ですが、走り幅跳びと走り高跳びは同じ跳ぶ運動でも、

目的が異なります。

より遠くへ跳ぶことを競う走り幅跳びの場合、踏み切りの瞬間カラダを

前方に跳ばさなければなりません。

遠くに跳ぶには、ある程度の上昇角度をつけてさらに前に遠く跳ぶ。

自ずと踏み切りの瞬間の足が地面に及ぼす力とそれに反する力

(地面・床反力)の力の程度と方向がキーになりそうです。

もちろん跳んだ後の空中姿勢や、着地の仕方も大事ですが、まずは

踏み切りの瞬間で勝負が決まるといっても言い過ぎではないでしょう。

踏んだ瞬間に地面反力を利用してより前方に跳ぶ必要があります。

でも同時に少し高さも保たなければなりません。

そうでないと、すぐに落下して前につんのめってしまうだけですから。

この微妙な踏み切りの地面を押す=踏むベクトル(力の強さと方向)

が肝なんだと思います。

地面をやや斜め後ろに踏むと、地面から斜め前の方向の力が

返ってきます。

これを前に跳ぶ推進力に変えて、より遠くへ跳ぶことが可能になる、

ということだと思います。

これは、

より高く跳ぶ走り高跳びの踏み切りとは、明らかに異なるものだと

想像できます。

高跳びの話は明日にしますね。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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