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  • 朝野裕一

サイエンスとアートと身体運動?

サイエンスとアート。

このバランスがとても大事であることは、理学療法士の学校にいる時

から教えられていました。

ヒトの身体とその動きに関わる職業としての心構えとして、サイエンス

とアートのバランスを考えて取り組む必要性を教えられたわけです。

ヒトの身体の動き自体は物理的な法則下で行われるものです。

さらにその動きを制御する脳を含む神経系の働きも、神経科学という

サイエンスの範疇です。

一方で、

ヒトの動きに関与する事柄は様々で、特に心の動きは心理学や認知心理

学などで研究はされているものの必ずしも科学だけで割り切れる訳では

ありません。

アートに関していえば、芸術という言葉が連想されますが、

今やビジネスの世界でもアートの重要さが盛んに言われています。

アートの創造的な行為が右脳の働きで代表されて行われるとすると、

ビジネスはどちらかというと論理的な思考法や数字が関わる左脳的な

働きと思われています。

しかし、

もはやこの時代このどちらも必要な要素と考えられています。

特に新しいビジネスを立ち上げる起業的な行いは、創造性と論理性の

両方を必要とします。

とここまで書いたお話は最近読んでいる本の受け売りです。

「世界のビジネスリーダーがいまアートから学んでいること」

(ニール・ヒンディ著、クロスメディア・パブリッシング、2018)

他にも同様の趣旨の本はたくさん出ていると思いますが、特に最近

読んだこの本に触発されて書いていました。

さて、

このサイエンス的なものとアート的なものの融合とでも言っていいので

しょうか?それは身体運動そのものにも当てはまります。

前にも何回か書いたように、ヒトの身体の動きはその動きが外に表れた

ものは科学的に分析可能です。

しかし、

どうして周囲の環境や心の内側による影響を受けるのか?どのように

それが現れるのか?そしてなぜそれが変化するのか?などについては

最終的には明快な答えはまだありません。

心が落ち込んでいる時、ヒトは胸を張って歩かないでしょう。

逆に心が高揚している時に俯いて歩く人もいないでしょう。

反対に、感情は人が行う行為によって生起されるという話も生理学的に

言われています。

心の動きによって笑いや悲しみの表情が表れるのではなくて、笑ったり

泣いたりすることで、楽しさや悲しさの感情がついてくるという話です

何れにしても、ヒトの様々な行為や行動ひいては身体に表れる動きは

サイエンスで分析しながらもアート的に捉えることができるという

性質を持っていると思います。

なんだか強引な結論ですが、

そんなことを以前学生時代に学んだことを思い出しながら考える1日

でした。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。

配信が遅れてしまいましたが、また明日もよろしくお願いいたします。

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