• 朝野裕一

ストレスの捉え方

現代はストレス病と言われるくらい様々なストレスに満ちています。

そもそもは、ストレス反応(急性の)は人類にとって生存を保証する

機能の一つでした。

例えば狩猟採集を行っていた時代では、多くの野生動物に逆に襲われる

危険が常に伴っていました。

そのため、瞬時にストレスを感じて逃げるか戦うかを判断する前に、

その準備を身体で行えるようになっています。

心拍数と呼吸数が上がり、筋肉と脳への血流を増やして、次の行動の

準備をしています。

これが急性のストレス反応です。

しかし、現代では野生動物に襲われる危険がなくなる反面、他の多くの

ストレスを感じそれが慢性化してしまう状態に陥っています。

これがいわゆるストレス病。

慢性的なストレス(反応の継続)は、うつ病や心筋梗塞、がんなどの

疾患の原因になる可能性があります

またストレス反応が続くと、理性的な部分を支配する前頭葉の働きが

抑えられて、大脳辺縁系などの古い脳の部分で行われる感情的な要素

が抑制を放たれて暴走しやすくなる。

その結果ストレスによって感情的な反応を引き起こしやすくなって

しまうというわけです。

この働きを促すホルモンの一つにノルアドレナリンがあります。

脳の青班核という部位から産出されるノルアドレナリンは、二酸化炭素

濃度にその産出量が依存するということです。

では、

このような慢性的なストレスを避ける方法はあるのでしょうか?

NHK-BSドキュメントリーで放映されていたイギリスの番組では、

ストレスの真実」を特集していました。

前段で書いたことやこれから書くことの主要な部分は、この番組からの

情報に依っています。

さてまず、

ストレス対処法の一つは脳を騙す、です。

ストレスに伴う不安や恐怖は、興奮や歓喜を感じる時と同じ反応を身体

に引き起こします。

それを利用しようというわけです。

不安を感じる行為に及ぶ前に、自分に“ワクワクする”と言い聞かせて

からその行為に及ぶと、実際脳が興奮状態と間違えて、実際に興奮を

覚えるという仕組みです。

もう一つの対策は、身体の姿勢を修正すること。

ストレスで不安を感じると、姿勢が前屈みになり胸郭が狭まり呼吸運動

が小さく早くなってしまいます。

時には過呼吸を起こしたりもします

過呼吸ではしっかりと息を吐き出すことができなくなるので、二酸化炭

素が結果的にたまってきてしまいます。

二酸化炭素の濃度が高まるとノルアドレナリンが放出されてさらに

ストレス反応が引き起こされるという悪循環に陥ってしまいます。

そこで、胸を張って自信に溢れた姿勢を(心の自信が有ろうと無かろう

ろうと)取ると、胸郭が広がり、呼吸を大きくゆっくりと行うことが

できるようになります。

結果的に産出された二酸化炭素がきちんと放出されて、酸素を多く取り

込むことができるようになります。

何れにしても、脳や身体を騙すことかもしれませんね。

不安を感じているのにそれが興奮(楽しみ)だと思い込むー自己暗示的

です。

また、不安で自信がなくてもさも自信に溢れているような姿勢をする。

不安の悪循環をどこかで断つ必要があるということです。そのための

自分騙しと言えるかもしれません。

一方で、あまりにもストレスフリーだとこれまた調子が悪くなることも

あるようです。

リラックスしすぎると副交感神経優位の状態が続き、何をする気力も

起きない、身体がダルいなどの状態に陥る場合があるとのこと。

ヒトの組織;骨・靭帯などもあまりストレスフリーだと強度が低下する

ことがありますし、

ヒトの身体でなくとも物質へのストレスが強すぎても弱すぎても壊れる

か弱くなるか、という結果に至ります。

何事もバランスなんですね。

そんな情報を得ながら、自分を良い意味で騙すことも必要なんだなと

思いました。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。