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朝野裕一

筋トレをすると何が良いのでしょう?

昨日の続きです。

筋トレなどのトレーニングをするときには、何のためにするのかを、

よく考えておいた方がいい、というお話でした。

それには、

筋トレをすると何が良いのか?を知らなければなりません。

目的とその効果の期待度を予め知って、トレーニングは行いましょう、

ということです。

ではそのトレーニング効果とは、

が今日のお話の主題になります。

筋トレに限ってお話ししますと、

その効果をどの視点で見るかによって、答えが変わってきます。

まずは、

大きな視点で見てみましょう。

●筋肉を太くしたい!

筋の肥大を求めるならば、一定の負荷の元その筋肉を収縮させる運動が

必要です。

過負荷の法則というのがあります。

over loadとも言いますが、

その人が出せる(あくまで随意的な)最大の筋力の少なくとも40%以上

の負荷で(最大で75%くらいまでで効果は頭打ちになります)、繰り返

し、一定の頻度で継続すると、トレーニングから3週間ほど経つと筋肉

の肥大が得られるとされています。

他人に見せたい筋肉にしぼって、その筋肉に負荷を与える運動をする、

これが目的を果たすトレーニングになります。

力こぶができる二の腕の筋肉(上腕二頭筋)を鍛えたければ、オモリを

持って、肘を曲げる練習を繰り返すわけです。

●筋肉を思うように収縮させて動きの質(パフォーマンス)を上げたい

これは必ずしも大きな負荷を使わなくても可能です。

どこの筋肉を収縮させるかをしっかりと意識して、動かすだけでいい

ことになります。

これによって何が良いかといえば、

神経の指令の練習になります。

前から申し上げているように、

筋肉は神経の指令があって初めて収縮をします。収縮して初めて力を

発揮できるようになります。

先ほどのような負荷をつけた練習では、筋肉が太くなるのに3週間以上

の期間が必要と言いましたが、

発揮される筋力はすぐにアップしていきます。

太くもなっていないのに?

なぜでしょう。

それは、

筋肉を収縮させる神経(単位;モーターユニットと言います)の参加が

多くなる分収縮力がアップするからです。

ちょっと画像が見づらくて申し訳ありません。

上図の赤丸が参加した神経単位の数と考えてください。

それが多くなればなるほど、

縦軸の発揮される力が増すというグラフです。

こんな感じで↑

多くの神経が参画すればそれが支配している筋繊維がたくさん収縮する

という仕組みです。

筋力アップというと、

どうしても筋肉が太くなる様子を想像しがちですが、それはあくまで

練習方法とその継続の結果として現れるということです。

その前に、

参加する神経の単位数が増えることが重要で、そうなることによって、

思うような筋肉の収縮が得られる背景がつくられます。

一方で、

筋肉肥大のメリットとしては、

車のエンジンの容量がデカくなったと考えればいいでしょう。

同じ運動(物理的な仕事、作業)をするにも、大きな容量を持っていた

方が楽にできるということです。

今日はこのくらいにします。読んでいただきありがとうございました。

まだまだ続きますので、次回までごきげんよう。

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