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  • 朝野裕一

書は力 なり

毎度感動を呼び起こしてくれる

今回は書道でした。中国の書家熊峰(ユウホウ)さんが広島県熊野町の

中学生(書道部)を指導します。

今回は書道、特に感動ということはないかなぁと思っていましたが、

書を成すための身体の使い方、書体から感じられる印象の違い、

言葉を選ぶための自分と向き合う姿勢、などなどとても興味深く、

最後の熊峰さんの気合のこもった書とその表し方に、感じ入ってしまい

ました。

もちろんいつもの通り、

若い学生たちの一所懸命に書道に取り組む姿は、感動的でした。

さてここでは、身体の使い方に関して書きましょう。

漢字の書体のあらゆる要素、パーツといってもいいかもしれません。

これは円運動の中から作り出される、という説明のところをとても興味

深く観ました。

みんなに大きく丸を描く動きを体操的に行なってから、点や払いやその

他の様々な書体要素の書き方を、動きを大きくした準備運動として練習

する。

半紙に描くときの動きはもっと小さなものですが、あえてダイナミック

に書くための練習です。

使う筋肉は違ってくるのですが、動きが相似的で小さくまとまってしま

うことがないようにするための準備です。

皆さんも経験があるかと思います。

黒板に板書をするときの字の書き方とそのときの動き。

肩を大きく使って手の位置を保持して書くと思います。

でもノートに字を書くときは、手の動く範囲は狭まります。

その分使う筋肉の種類と量は異なると思いますが、実はノートに字を

書くときでも、手の位置を決めるための肩の固定保持は必要で、

腕の高さが異なるだけでその働きには変わりありません。

手先で書を描かないようにするための準備としては、わざと大きく描く

という運動は、理にかなっていて必要なものだと思います。

普段パソコンやスマホで字を書く?というよりは入力することに慣れて

しまった我々ですが、手帳やノートに字を書くことはあると思います。

そんなとき、空中に大きな字を書いてから手帳やノートに向かうという

のもいいかもしれませんね。

そういう意味でも、書道という日常生活からは遠い世界を垣間見て、

改めて字を書く、言葉を綴ることの意義みたいなものを感じて、

この番組を観ていました。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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