• 朝野裕一

運動の自由度を獲得するために〜その二:歩くことから始める

多くの人が普段行う動作の中で代表的なものが歩行です。

歩くという動作は、なんらかの目的を持って移動することです。

もちろんなんの目的もなく歩くということもあるでしょうが、散歩も

散歩をするという目的があります。

前にも書いたように、

歩きにはいくつかの基本パターンというか決まった型があります。

そのいくつかをもう一度挙げてみましょう。

◇ 足は踵から地面に接します。

〜脚を振り出して地面位足を着ける(着地;heel contact)ときには、

大抵の場合、踵から着きます。

◇ 踵から着いた足は、つま先を最後まで残してから振り出す動きに

転じます。

〜踵からつま先に体重がかかる一連の動きで地面を押す=踏み込み

という動作が行われます。

◇ 脚を振り出すときには、つま先が地面にぶつからないように、膝と

股関節が曲がっった状態で行われます。

〜膝と股関節をある程度曲げて脚を前に振り出す動きが一般的です。

◇ 手足を振り出す動きは左右反対で交互に繰り返されます

〜手足の振りによって身体がねじれる動き(体幹の回旋運動)が生じて

います。

これらの動きは、

歳をとるとともに少しずつ力と動く範囲が減少していきます。

ですから若いときに比べると、

気がついたら歩幅が狭くなったり、振り返る動作がしづらかったり、

早く歩けなかったりという現象が起きてきます。

そこで、

先ほどのいくつかの特徴を普段から少し大げさに行う練習(エクサ

サイズ、トレーニング)を行うことで、筋力や可動域の減少を防ぐ取り

組みが望まれるわけです。

例えば、

踵からつま先への荷重のときにそこで一旦つま先でストップして止める

=片足爪先立ちのバランス保持動作を行うことは、

あしたも晴れ!人生レシピ」において、整形外科医の中村格子先生が

教えています。

また、

脚を振り出す動作と身体のひねりを組み合わせた運動なども、多くの

歩行セミナーなどで指導されていると思います。

デューク更家さんが行なっている歩行練習などもそういう意味合いが

含まれているのではないかと理解しています。

このように、

歩行における型の部分で動きや力が減少していく可能性のあるものを、

幾分強調させて、その発する力や動く範囲を確保するという方法が、

いつまでも自由度を保った歩き方につながるのではないかと思います。

歩き方をちょっとアレンジすることだけでも、いつの間にか硬くなって

いく身体の状態を防ぐ手立てになると思っています。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。