戦略的中断とは言うものの
戦略的中断、又の名を三日坊主?
と説明してきたのですが、実は何を隠そう大した根拠はないわけで、
元はと言えば感覚的・直観的発想のものです。
戦略的と称するそのココロは?
他と違った発想ができないか、という感覚だけが土台にあります。
でも一応?!
参考にしているのはインターバル・トレーニングというれっきとした
トレーニング論からです。
間欠(間歇)的にトレーニングする効用はすでに証明されている方法論
です。
ダッシュとジョグを繰り返す方法が一番想像しやすいものですが、
持久力を高める方法として確立しています。
実際には色々な方法がとられていると思うのですが、学術的にコンセン
サスが得られている例としては、
強/弱(運動/休息)の比率が、1:1あるいは1:2ないし2:1と
設定されるようです。
それを、だいたい6−8セットで行い、運動強度は主観的に「キツイ」
と感じるレベル。
休息はランナーの場合はジョギングやウォーキングが選択されます。
そもそも、インターバルトレーニングの目的がどこにあるかといえば、
高強度(とても強い運動)で多量の運動を限られた時間に達成させる
ことにあります。
ですから、
休息時の運動が強過ぎたり、休息時間が短かったりすると、回復が得ら
れずに、結果的に高強度の運動が続けられなくなってしまいます。
そうなると、元も子もない。目的自体を果たせなくなります。
ですから、運動時の強度以上に、休息時をどうするかが結構大事になる
ということです。
こういった一応根拠がはっきりしている方法を転用して、ある意味
拡大解釈してみたのが、マラソンの途中で1分間の休息(完全にあしを
止めてストレッチをする)をとる戦略的中断です。
まぁ、
インターバル・トレーニングから戦略的中断までの間に、論理的な飛躍
があるというのが正直なところです
とはいえ、
これを実践で試みているのがイノベーティブ・ランニングです。
これもネーミングありきの感じですけれど、とにかくそのトライを
「トーク・オン・エクササイズ」で報告していきますので、興味がある
かたは、番組フォローをお願いします。
ただいま、6月20−21日配信分を先行してホームページ上に貼り付けて
ありますので、お聴きになってください。
結果報告第1弾が語られています。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。
(参考文献:「エンデュランストレーニングの科学」長谷川博・監訳
NAP;ナップ、2015.)