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  • 執筆者の写真朝野裕一

身体が硬くなることに気づけない理由(わけ)〜運動を科楽する:序章(2)

年齢がいくつであっても、身体が硬くなることはよくあることです。

若いうちは一時的で動かしているうちに元に戻ることも可能でしょう。

しかし、

年を経るに従い、硬さに気づくことさえなく過ごしてしまう。

いざ日常的な動きと少し違う動きをしようとする時に、はたと気づく。

でもなかなか元には戻れない。

これまたよくあることです。

確かに加齢とともに、関節を取り巻く組織の柔軟性は損なわれ、動きに

制限をきたしていくことはある程度仕方のないことではあります。

とはいえ、

黙っていれば動きの制限は定着し、徐々にではあっても生活のなかの

動作にも支障が生じてきます。

なぜそのことに早く気づけないのでしょう?

一つには、

普段の生活場面での身体の動きがワンパターンになっている可能性が

挙げられます。

私たちは現在、

毎日狩猟生活をしているわけではないので、だいたい日々の動きが、

パターン化・定型化していきます。

寝ている時間を除いても、起きてから何をし、どこに行き、どう動くか

は意外とパターンに沿ったものだと思います。

そうなると、

その範囲での身体の動きには、あまり気を遣わなくなります。

特に気づかなくてもできてしまいますから。

スポーツや特別に趣味を持っている、週末は野外に出かけるなど、意識

的であってもなくても、そういう機会があれば別ですが、多くは休み

の日くらいはゆっくりと、寝そべって過ごす、なんて人も多いのでは

ないでしょうか?

小さなお子さんを持つ家庭などは、子供はそうはいかないものなので、

子供たちにお付き合いをしながら、自分たちも日々の生活では行わない

動作などをする機会は増えるでしょう。

非日常的な場面を多く持つほど、身体の動きもパターン化から逃れる

ことが可能です。

しかし、

あなたを含め多くの人は時間がなかったり、そうは言っても自分の

身体が動くパターンなどに気を使っている暇はない、と思っている

ことでしょう。

身体が硬くなることに気がつかない第二の理由がそこにあります。

意識して自分の身体がどのように動いているか、昨日と今日ではどう

違うのか?など、いちいち考えている人は多くないと思います。

運動の習慣付けが必要だと言われる所以です。

意識して自分の身体の動きの範囲(柔らかい、硬いなど)を気にする

場面をあえて設定する、意識するということが、年を取っても身体の動

く範囲を保つためには必要なことです。

三つ目の理由として、

身体のメインテナンスあるいはコンディショニング、という観点が欠け

ていることが挙げられます。

これはもちろん運動の習慣づけ、意識化と関連があります。

日々の自分の身体の状態をモニターする感覚、と言い換えてもいいかも

しれません。

この意識をできれば若いうちから身につけておくと、運動をした後の

筋肉の硬さや、長く同じ姿勢を強いられた後の違和感などに対して、

どうやったらそれをほぐすことができるか、など積極的に方法を考える

マインドが備わってきます。

身体の硬さや違和感は誰しもが感じます。だからこそ揉みほぐし屋さん

に行ったり、温泉に浸かったり、様々な癒しを求めるわけです。

それ自体はとてもいいこと、必要なことだと思います。

大いにオススメしたいところです。

でも、

そうならない(コリや違和感の原因を除くこと)ためにどうしたらいい

かまでは、なかなか考えないものだと思います。

もう一度まとめてみましょう。

身体がいつの間にか、思った以上に硬くなっていることに、どうして

気づけないのか?

◇ そもそも、日常生活の中で身体の動きの定型化・パターン化が生じ

ており、

◇ それに気づくことなく日々を過ごすことが多いこと。

◇ それゆえ、自分の身体の(動きの)状態をモニターして、メインテ

ナンスをする、コンディショニングを行う(コンディションを整える

こと)機会が少ないこと。

となるのではないかと思います。

では具体的にどうやったらそれに気づくことができ、どんなことに気を

つけ、何をすればいいのか、などについて引き続きお話ししていこうと

思います。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また次回に。

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