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  • 執筆者の写真朝野裕一

軽やかに歩くのに必要な条件:その2.歩き方(2)

軽やかに歩くのに必要な条件として、歩く前の姿勢、歩いているときの

歩き方が大事だと述べてきました。

歩き方の条件としては、歩幅を意識してみようと提案しました。

では、

その歩幅(の広さ)を確保するにはどういうことに気をつけたらいいの

か?が今日のテーマです。

歩幅を限定する要因にはいくつかあると思います。

大きい枠組みで考えれば、歩く速さ(歩行速度)やピッチ(回転数、

歩調や歩行率とも言います)などが歩幅に影響を与えます。

逆に歩幅自体がそれらに影響も与えています。

相互に関係しているわけですね。

ここでは、もう少し具体的な視点から見てみましょう。

歩幅を決める因子として以下の3つを考えてみました。

1)歩く姿勢

2)脚の振り出し

3)身体の捻転

1)の歩く姿勢は、歩き方(1)でも少し述べましたが、背筋が丸まって

いると、どうしても2)の脚の振り出しが広くなりません。

2)の脚の振り出しは後に述べるとして、3)の身体の捻転とはどう

いうことでしょう。

実はこれは手・腕の振りと関係してきます。

歩幅を広くしようとすると自然と腕の振りが大きくなってきます。

これはどうしてかというと、身体の捻転を大きくするために起きる

現象です。

例えば右脚を大きく踏み出そうとすると、左腕を大きく振って身体を

捻る動きが生じます。

歩く進行方向に向けてまっすぐ大きく脚を出そうとすると、それだけ

上半身(上部体幹)と下半身(下部体幹;骨盤)の捻れが必要になって

きます。

そういう意味で身体の捻れ(腕の振り) が大事になってくるわけです。

結局歩幅を決める因子の核心は、2)の脚の振り出し幅になります。

脚の振り出し幅自体が、歩幅そのものなので当たり前といえば当たり前

のことです。

脚の振り出しを大きくするためには、1)の姿勢と3)の身体の捻りが

必要になりますが、条件はそれだけではありません。

見方を少し変えてみましょう。

脚を大きく前に振り出すためには、反対側の足で地面をしっかりと捉え

て前に進む推進力を得なければなりません。

これはよく地面を蹴るという言葉で表現されますが、実際起きている

現象はその言葉とはやや違うものだと思っています。

蹴るというよりは、地面に踏み込んで踏み切るというイメージです。

地面を必要以上に蹴ろうと意識すると、前に進むタイミングとズレが

生じて前のめりになると思います。

いわゆる地面をしっかり捉えて蹴ろうと思えば、その前の踏み込みの

時こそ大事になってきます。

しっかりと踏み込んで踏み切れば特に蹴ろうという意識がなくても、

結果として地面からの反力を得て前に進むことが可能になります。

いかにも意識して地面を蹴るというように見える現象が、実は踏み込み

の強さにあるということを知っておいてほしいと思います。

脚の振り出しを確保するには、さらに色々な条件が関わってきます。

それは次の、歩き方を決める身体の可動性など、でお話ししたいと思い

ます。今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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