運動よもやま話11
運動制御の受け売り知識伝達講座は、昨日までで一応終えました。
今日は、そこから想像の世界に入ってみようと思います。
・ヒトの動きは自身の身体の大きさや長さや重さによって異なるだろう
・ヒトは周囲(外界)の環境によって動きを適応的に変化させられる
・ヒトは目的、目標とする 動きを自在(適切)に組み立てられる
と考えられます。さらに、
・ヒトの動きはその初期条件(姿勢など)と変数(速度など)によって
規定される、とされています。
ここで想像を働かしてみましょう。
・もしヒトが今の10倍でかい図体だったら今のサイズの人と同じ動き
をするのに同じシステム(機構、仕組み)で動くだろうか?
世界最大の身長を持つ人をググって(Googleで調べて)みました。
なんと!272cmだそうです。
巨人といえば、ジャイアント・馬場、アンドレ・ザ・ジャイアント
をプロレス好きとしてはすぐに想像しますが、動きの俊敏さという点で
捉えると、鈍い動きに見えていました。でも200cm以上のアスリート
はNBAの選手をはじめとしていくらでもいて、その動きは必ずしも
鈍くない、いやむしろ俊敏とさえ言えます。
よく冗談交じりに、腕や脚が長ければそれだけ筋肉に行く神経も長い
んだから、当然短い人より到達時間が遅くなるのでは?と感じていた
ことを思い出します。
しかし、それでは長身で俊敏な動きのできるヒトはどう説明するのか?
そもそも、俊敏さを何で測るのか?によって結果は異なるでしょう。
しかし、10倍の大きさとなるとどうでしょうか?ここで非線形性の
考え方の出番です。
どこかできっと、変化する点(範囲)が存在すると考えられます。
横軸が身体の大きさだとすると(縦軸はなんだろう?・・・ )、
どこかでそれを制御する機構の変化が、訪れるのではないでしょうか?
かの「進撃の巨人」も見た目の動きは標準サイズの人と同じかもしれま
せんが、動かすシステムは異なるのかもしれません。
身体の密度が低く、見た目ほど重くない設定になっていますが...
・人類の進化に伴ってその動きはどう変わり、それを統合する脳の働き
はどのように変化してきたのか?
・子供は身体が小さいが、大きくなるにつれて何が変わって行くの?
運動発達の話はまたいずれ。
・サイボーグ化した人類は明らかに今までの人とは異なる動きを発現
するだろうか?など想像には限りがありません。
次回は速度について考えてみましょう。今日も読んでいただき
ありがとうございました。ではまた明日。ごきげんよう。