• 朝野裕一

運動の発達とは1

今回のお勉強題材は、「幼少年期の体育 発達的視点からのアプローチ

デビッド・L・ガラヒュー 著です。

著者は体育学系の経歴から運動発達を子どもの体育という観点で研究し

ている方のようです。

この本の1番の骨子を、初めにお伝えしておきましょう。

運動発達を体系化して説明されている本書ですが、その趣旨は二つある

と思います。

一つは、運動を学ぶということ。もう一つは、運動から学ぶということ

です。

運動制御のところでも示しましたが、運動には三つの要因が関係して

います。

運動を行う個人と、その周りの環境、さらに求められる課題です。

これらがそれぞれ関係しあって、運動をいかに制御したり、新たに学習

したり、成長に伴い発達して行ったりするということです。

そして、この著書から引用する下の図がこの本の要旨です。

これらの概念の元に、さらに詳しく下層の概念が続いていきます。

重要なのは、運動自体を運動の側面から学ぶこと以外に、子どもの

発達段階では特に、認知面や情緒面の発達も含まれていることを

理解することです。

運動の側面からみると、運動を遂行するのに必要となる体力と基礎的

・専門的なスキル(巧みさ・技能)があります。

大人以上に、この認知・情緒側面の発達に運動が与える影響は重要だと

考えられます。

単に身体の動きがスムースに、素早く、力強く、巧みになったという

だけではなく、社会での自分のアイデンティティや、何かの概念を学ぶ

、知覚からの情報と運動との関係を実体験するなど、その後の身体運動

機能に与える影響は目に見えづらいが故にとても重要な要素だと考えら

れます。

これから何回かに分けてこの本の骨子を学んでいこうと思います。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

(参考図書:「幼少年期の体育 発達的視点からのアプローチ」

デビッド・L・ガラヒュー 著、杉本隆 監訳、大修館書店、1999年)