何気ない運動を見直してみよう3:太ももを持ち上げる?
本当に簡単な運動、その中に含まれる意味とか、実は人それぞれやり方
が違っている、その理由とか。
単純な中に結構面白いと言うのでしょうか、いろんな要素が入っている
そこらへんをきちんと理解すると運動がまた面白く、楽しく
ならないかなぁと思っています。
今日は、椅子に座って行う太もも上げの運動です。
実に簡単・単純な運動です。
でも、よく見ると・・・
人それぞれやり方が異なります。
そんな単純な運動なのに?!
この運動は主に股関節を曲げる動きからなります=股関節の屈曲運動。
その時一緒に動こうとするのが、
骨盤と腰椎(腰にある背骨:普通は5つあります)です。
ある程度連動して動いても不思議ではないのですが、いつの間にか
股関節自体の動きよりも主役になってしまう場合があります。
理由はいろいろでしょうが、
要は、
股関節自体の動きが選択的に行えていないことになります。
厄介なことに、というか当たり前のことなのですが、股関節は骨盤に
ついています。
だから、
骨盤ごと動けば太ももの骨(大腿骨と言います)もある程度動きます。
※股関節を曲げる筋群の一つ;腸腰筋が働いていると骨盤の動きと一緒
に大腿骨もついてきます※
結局、
太ももを上に上げる運動を骨盤と腰椎で代償してしまっている、
そんな現象をしばしば見受けます。
では、
代償を行わないように太ももを上げようとすると・・・
これって結構簡単ではありません。
しかもそんなに太ももは上がりません、思ったより。
無理に上げようとすると、骨盤と腰椎が助け舟を出してしまいます。
骨盤を固定させる必要があるわけですね。
その時、体幹の筋肉(例えばいわゆる腹筋=腹直筋と言います)が、
固定を担う筋(固定筋)として働きます。
ということは・・・
太ももを上げる運動は、実は股関節を曲げる筋肉を鍛える以上に、
体幹の筋肉を固定作用として働かす効果があるというわけです。
もちろん他にも筋肉が働いていますが、あまり複雑になるとわかり
づらいので、少し端折って言ってます。
この話、
ちょっとわかりづらいと思うので、明日に続けましょう。
今日も読んでいただきありがとうございました。ではご機嫌よう!