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  • 朝野裕一

筋力だけでは決まらない静的な安定性〜アライメントという考え方:6

例えば片脚立ちの姿勢を保持できるかどうかは、姿勢の安定性→ある

アライメントを保持できる能力と捉えることができます。

安定した姿勢(アライメント)をもう一度思い出してみましょう。

前回お話ししたように、

この安定した姿勢を保つためには、いくつかの筋肉の必要に応じた程度

の収縮が行われていなければなりませんん。

それがなされないと身体(上体)が左右や前後に傾いたり、場合に

よっては一定の姿勢を静止して保てなくなります。

これが静的安定性あるいは静的バランスと呼ばれているものです。

しかし、

一方でこの安定性を保証する要因は筋力の発揮だけではありません。

元々その人が持つ骨配列(アライメント)がバランスの程度を規定する

一つの因子になり得ますし、足裏の感覚情報の程度(感覚障害の有無)

や、体性感覚(体の位置や動きを察知する感覚)、前庭覚情報

(三半器官)、そして視覚情報などが全て、静的バランスを安定させる

ために必要な条件になっています。

ですから、

筋力だけで全てを解釈することはできないんですね。

どれだけ関わる関節が充分に動くか(可動域・可動性)、骨や関節の

形状はそもそもどうなっているのか、様々な感覚入力が機能している

のかなどにも配慮しなければなりません。

筋力はその中の一つの(重要ではありますが)要素でしかないという

ことは、頭に入れておく必要があるでしょう。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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