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足でバランスを保つ:1〜足関節とアライメント

  • 朝野裕一
  • 2018年8月11日
  • 読了時間: 3分

今日は足でバランスを保つというお話です。

足関節ではなく、単に足としたのは

二つの意味がそこにあるからです。

一つは、

足関節を含む下腿(スネの部分)のアライメント(骨の配列)と

バランス調節に関わるお話。

もう一つは、足の指(足趾)などの細かい関節や足裏の感覚に伴う

バランス調節のお話です。

今日は最初の足関節と下腿のアライメントがバランス調節に与える影響

のお話をしましょう。

ここでも、片足立ちを例に出して考えてみたいと思います。

不安定な片足立ちになる原因は体幹・股関節などの可動性や筋力の低下

があると書いてきました。

でもそもそも足首(足関節)が不安定だったらどうでしょう?

足首の捻挫を繰り返している人などは、どうしても足関節で安定して

支えることがし難しくなってきます。

もう一つ考えられるのが、下腿のアライメントです。

これは、O脚の話の時に関係してきます。この図をもう一度ご覧下さい

脛骨というスネの部分の骨の内側への弯曲(内弯と言います)が強い

人は、どうしてもそれに合わせて足が内側によるため、膝が離れたO脚

の様な姿勢に見えるというお話でした。

さて、こういう方がもし片足立ちになったらどうでしょうか?

支えている側の足は、地面に接するために足関節の部分でかなり外側に

開かなければなりません(この動きを足関節の回内運動と言います)。

手のひらを下に向ける動きを回内と言いますが、その足版というわけ

です。足裏をより強く下側(外側)に足関節部分で動かす。

これを回内と言います(参照)。

これが地面に接することで自然と起きます。

イメージしづらいかもしれません。

こんな感じです↓

この図はちょっと極端に描いていますが、原理は同じです。

スネの骨の方向に素直に従えば足首はちょうど足裏が上に向こうとする

位置になります(右下の赤い足部分)。内反捻挫をした様なポジション

です。

これでは安定して立てませんね。

それで足首を回内方向に動かして地面と足裏がしっかり接する様に、

自然と調節されます。

足裏が裏返った状態で立つよりは安定しますが、そもそもこういう

アライメントではない人と比べると、かなり足首(足関節)で無理を

していることも事実です。

なんとか安定させようとして足指全体が外側に向く様な(外転と

言います;参照)位置で安定させようとすることが多いです。

静的に保持することは何とかできたとしても、ちょっと肩を押しただけ

で足回りでグラグラしてくる可能性大です。

構造上の問題なのでそこはどうにもならないのですが、ここで言いたい

ことは、足関節周りでも片足立ちバランスを保つ役割を果たしている

ということです。

体幹や股関節が特に課題がない場合でも、足関節周りに課題がある

ということもあるわけです。

明日は、

足のバランス調節における他の役割についてお話ししようと思います。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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