• 朝野裕一

階段のお話し〜階段を利用する時に考えておくべきこと

昨日階段を利用しよう!

と書きました。

もちろん膝の関節症などがあると、階段の昇り降りでかえって痛みを

誘発する場合があるので、

一概に誰でも階段を利用しましょう!とは言いません。

しかし、

エレベーターやエスカレーターなどを利用する機会が多い方には、

階段を利用することをお勧めします

その際に考えておくべきことを、今日は書こうと思います。

階段を登るのと降りるのではどちらが大変でしょうか?

登りの方が辛いですよね。

でも、

必ずしも降りの方が楽か?といえば、そうとも限りません。

先ほど述べた変形性膝関節症の方などは、実は降りの方が大変です。

なぜでしょう?

登りの方が重力に逆らって上に行くので物理的な仕事量では、降りに

比べて大きくなります。

降りるときは重力を助けにすることができますから。

ここで、

膝の周りにある大きな筋肉のことを考えてみましょう。

太ももの上(前面)にある大腿四頭筋、この筋肉は膝を伸ばす役割を

持っています。

階段を登るときは、この筋肉を縮めながら膝を伸ばしていきます。

では降りるときは?

降りるときも実は働いています。膝がガクンと折れ曲がらないように

コントロールするときに、やはり大腿四頭筋を使って調節しています。

このときこの筋肉は伸ばされながらも力を発揮(収縮)しています。

登るときは長さも縮みながら収縮する、これを求心性収縮と呼びます。

逆に階段を降りるときやスクワットで膝を曲げていくようなとき、

筋肉の長さが伸ばされながらも収縮している、これを遠心性収縮と

呼んでいます。

そして、

ここからが少し面倒な話になりますが、一般的に求心性収縮よりも

遠心性収縮の方が強い力を発揮できます。

ゴムが伸ばされていると縮もうとする力(弾性力)が働きますよね。

それと同じで収縮した力とこの元に戻ろうとする力が合わさって、

単に縮むときよりも強い力が働くわけです。

結論として、

膝周りの大腿四頭筋の働きから見ると、階段の登りよりも降りの方が、

強い力を発揮している可能性があるということです。

ということは?・・・

登るのは辛いよなぁと思った方は、降りるときだけでも階段を使って

みてはいかがでしょうか?

しかも危なくない範囲の(自分の力にあった)速度で、少し早めに

タンタンタンと降りてみる。

そうすると、これも昨日書きましたが、骨への適度な衝撃を与えること

ができます。

しかも、

エスカレーターで降りるより断然早いです。下に着くのが。

こんな良いことってないですよね。

高層ビルでお勤めの方には、

1階分は階段で降りて、そこからエレベーターに乗るとか、なんなら

降りるときは全て階段で、

でも良いでしょう。

もちろん登りも、

1階下で降りて、あとは階段で登るでも良いでしょう。

エネルギー消費としては登る方が消費しますから。

最近は地下鉄など(札幌の場合)の階段に何カロリー消費しましたと

ご丁寧に書いている場合があります

登りは筋トレ+エネルギー消費、降りは筋トレ+骨トレと考えると、

階段はありがたいトレーニング・ツール(道具)です。

ある欧米の先生などは、階段は良薬であるとまで言っています。

薬同様、健康への良い効用が期待できるという意味を込めてのコメント

です。

どうでしょうか?

まずは階段、降りるだけでも始めてみませんか?

勿論、膝の関節症やその他の疾患がある場合は要注意ですので、

お気をつけて。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。

毎日高層ビルでなく、エレベーターも少ないところで働いていると、

お陰様で、自然と階段の登り降りが億劫ではなくなってきます。

ではまた明日。