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朝野裕一

運動機能の回復を図るためには?

運動器官;例えば、骨や関節(の軟骨)や靭帯、その他の軟部組織など

の損傷から保存的にせよ手術療法を行ったにせよ、そこから回復を図る

ためには、ある程度の期間リハビリが必要になってきます。

その時に考えておくべきこととは?

単に筋力が落ちたから筋力をつけるだけではなく、それに伴う機能不全

の有無を評価して、できるだけ元どおりの機能を回復させなければ

なりません。

下肢の機能損傷であれば、下肢の本来の機能は何だったか?

そうです、まず何よりも体重の支持を安定的に行うことです。

これを果たすことができ、

日常生活の動作に支障(痛みや不安定性など)なく遂行できること。

これが目指す目標です。

そのために、必要であれば関節可動域練習・ストレッチや筋力トレー

ニングなどを行うと同時に、

その必要条件的なものを動作に還元した時にしっかりと使えているか?

を確認しながら動作練習まで持っていく必要があります。

階段昇降に師匠があれば、片脚に体重を乗せた時に不安定なのか?

などを確認しつつそれに近い単純な荷重支持の練習が必要となります。

これは、

身体運動の必要条件・十分条件」でお話しした通りです。

荷重支持が安定しない時に筋出力が十分でないと分かったら、単にその

筋トレをするのではなく、荷重支持をしながら筋出力を高めていくよう

な練習が必要になります。

運動・動作とはそういうものです。

要素還元主義に陥らないよう気をつけましょう!

動作のなかでの練習;荷重支持練習の各種など;がとても有用になって

きます。

これで初めて、

身体運動をするために十分な条件としての、筋出力や可動域などが身に

つくことになります。

この点が、

非常に単純・シンプルなことなんですけれど、意外と見落とされること

が多いのではないか?と考えているので、もう一度お話ししました。

原点に帰って、身体運動や動作における各部位の構造と機能をもう一度

考えて、しっかりと定義づけた上で、機能回復を目指しましょう!

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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