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  • 朝野裕一

続・運動エクササイズのハードルを超えて

自分の今の身体の状況を知った上でどういう運動が適しているか選択し

自分が達成したい目標に向かう。

そのような大げさに言えば、人生の旅・ジャーニーを誘導するナビゲー

ションマップを作る。

これは、

運動へのハードルを克服して健康的な生活を送るための一つの有効な

方法・考え方だと思っています。

このときに、

どういう道順がふさわしいのか?もう一度考えてみましょう。

道順からすると、まずは自分の現在地を知る、となります。

ですから最初に、

自分の身体の状態や課題などを認知するところから始めましょうとなる

わけですが、昨日も書いたように必ずしもそうとは限らないだろうとも

思います。

なによりも、

最終的にはどこに向かっているのか?どこに行きたいか?をはっきり

意識することの方が大事ではないかということです。

車のナビゲーションシステムでは、現在地はもう既知のものとして認識

されています。

なので、

どこに行こうとするかが入力すべき情報で、それ以外は自動的に

ナビゲートしてもらえます。

運動・エクササイズに関しては、

最初に身体の状態を知るか、なりたいイメージを先行させるかどちらが

いいかは必ずしも決められません。

ただし、

その取り組み方は少々異なるものになるかもしれません。

どういうことかと言えば、

最初に現状を知る=課題を明確にする(この時点では目標はまだはっき

りしていないかもしれません)ことから始めるのは、課題解決型の対応

になります。

課題はすでにはっきりしている、だからこそなにをやるかも導きやすい

と言えるでしょう。

一方の目標を定める際には、

具体的なイメージを浮かべることのみならず、いわば妄想といっても

いいくらいの夢を描くことも含まれます。

目標はできるだけ具体的に描くべしとはよく言われることですけれども

そのことによって、事前にどうせできないだろうなぁという否定的な

考えが浮かんでしまう可能性があります。

将来への夢を最初から狭めてしまうという意味では、必ず具体的にする

という縛りを最初のうちはできるだけほどいておく方が、いいのでは

ないかと思います。

なので、

あえて妄想という言葉を使いましたが、なぜそういうことが必要なのか

?それは、常識的な枠組みをいったん離れてワクワクする気持ちを駆動

力にして、モチベーションを上げるためです。

理想を原動力とした考え方で、これをビジョン思考と定義している方も

います。

人はどうしてもできなかったことを先に考えてしまう傾向があります。

リスク管理の場面ではとても重要なことなのですが、

他方、

なにか今までにない行動を起こすときには、それが足枷・ハードルの

一つになってしまいます。

運動をしようと考えるときには、なにかとハードルが意識されやすい

状況です。

このハードルを意識しないためには、はじめに目標を大きく描いておく

ことも有用ではないかと思います。

そもそもハードルの存在を意識しない/なくす取り組み方です。

付け加えれば、

大きな目標に近づくためにより小さな目標を段階的に設定するという

仕掛けをしておくと、途中の経路で迷子にならずに済むのではないか

と思います。

いずれにしても、

現状を知る(現在地)と目標を持つ(行き先を決める)両方があって

初めて、運動・エクササイズへの旅に歩み出すことができることには、

変わりありません。

ここまで、

運動・エクササイズのハードルについて考えてきましたが、もう一度

明日まとめてみたいと思います。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

(参考図書:「直感と論理をつなぐ思考法」、佐宗邦威・著、

ダイヤモンド社、2019.)

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