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  • 朝野裕一

身体が動く仕組みを知ろう;その5〜持久力ってなんだろう?(1)

身体が動く仕組みシリーズです。

今日は持久力について考えてみたいと思います。

持久力とは、

ある運動、動作、活動、行為などを一定レベル保ち、それを長く続けら

れる能力のことを指します。

安定して続けられると言ってもいいでしょう。

もちろん不安定では長く続けられません。

ですからある部分はバランス能力とも関係してきます。

でも、とにかく疲労してしまえば続けられないので、

まずは、疲労という側面から持久力を考えてみようと思います。

疲労には二種類あると言われています。

それは、

●中枢性疲労

●末梢性疲労

の二つです。

中枢性疲労とはなんでしょうか?

それは、

肉体的、精神的な活動によって、脳が疲労感を感じることを指します。

なにを行うまたは行わないにせよ、

「あぁ、疲れたなぁ」と感じる場面です。

実際に客観的指標としての疲労を認めなくても、主観的に疲労を感じる

ということも含まれてきます。

また、肉体的な負荷が必ずしも強くなくても、精神的なストレスが負荷

になって疲労を感じることもあるでしょう。

一方の、

末梢性疲労とはなんでしょう。

厳密に定義すると色々な解釈が可能ですが、先ほどの中枢性以外の疲労

を全てこれに含ませることもでできます。

しかしここでは、

主に筋肉の疲労を中心とした肉体的な疲労を意味することにします。

筋肉を長く働かせることは、酸素供給を必要とし徐々に疲労物質が溜ま

ってきます。いずれにしても筋肉内の血流・循環と深く関係があると

言えます。

働く筋肉の種類としては赤筋(遅筋)と呼ばれる繊維が主体になります

でも、

これだけでは不十分です。

循環=身体の中をめぐる血流(酸素供給や疲労物質の洗い流し)は、

心臓や肺などの呼吸・循環器の働きが重要になってきます。

心肺機能が不十分であれば、いくら頑張っても長続きはしません。

一方で、心肺機能が十分でも、筋肉の働きが先に疲労してくる

ということもあります。

自転車エルゴメーターなどを漕いでいると、全身の持久力はまだ十分

余裕があるようでも、脚に先に疲労が溜まってきてしまう、ということ

を経験することがあります。

まぁ多くの場合は、

持久力トレーニングの中で、心肺機能=全身の持久性と筋の持久性は

同時に鍛えられていくので、両者が相関していると考えられます。

どちらか一方が極端に低いという状態は考えづらいということです。

さて、

持久力の話に戻りますが、

以上のように持久力にも二通りの観点があるということができます。

全身の持久力(性)と、筋肉の持久力(性)です。

中枢性と末梢性の疲労を含めた、この四つの要因をどう考えていくかが

持久力を捉える場合に重要な視点になります。

今日はそのことについてお話ししました。続きます。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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