• 朝野裕一

柔らかい力、しなやかな力とは?:4

前回

身体のどこかの部分を素早く滑らかに動かすには、動かす筋肉の働き

だけではなく、反対の作用をする拮抗筋がいかにリラックスして緩んで

いるかが大事だとお話ししました。

今日はその拮抗筋がもし硬くて縮んでいたら?と想定してみます。

しかしその前に、

考えておくべきことがあるのでそれを先に説明します。

それは、

筋肉が急激に伸ばされたりすると、筋肉の中にある長さ・緊張度センサ

ーの筋紡錘や、筋肉と骨をつなぐ部分の腱にある腱紡錘などが働いて、

その筋肉を収縮させる働きがあることです。

これを伸張反射と呼びます。

なぜそなんなことが起きるかといえば、あまりに急激に筋肉が伸ばされ

て傷んでしまうことを防ぐためです

ですから、

素早い動きをした時に、最終部分で拮抗筋が強く引き伸ばされて、

動きのブレーキ役を果たすことができます。

これがブレーキング・マッスル(筋肉)の働きです。

さてここで、

拮抗筋の話に戻ります。

もし、

ある動きに対する拮抗筋が、短縮して硬くなっているとしたら

どうなるでしょうか?

主動作筋が素早く収縮して、相反神経支配で拮抗筋が伸ばされても

リラックスするはずが・・・

拮抗筋が硬く縮んでいるために、早めに伸張反射を引き起こして

しまう可能性が高まります。

※ブレーキとして働くずーと前に収縮してしまうことになります※

そうすると拮抗筋が収縮してしまうので、動きは思うように素早く

行えなくなってしまいます。

したがって、

拮抗筋となる筋肉の柔軟性と伸張性が必要になってきます。

柔らかくしなやかな筋肉ですね。

ここまで考えると、

関節の可動性という考え方がいかに大事なことかに気づかれると

思います。

この辺を次回、まとめてみたいと思います。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。