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  • 朝野裕一

カラダの動きと学びの関係〜フィードバック編

例えば、

今私は高校生のダンス部の取り組みのドキュメントを観ながらこの

ブログを書いているのですが、

ダンスの動きを覚える時、ますどうやってしていくのでしょう。

まずは、人の動きを見てから、自分の動きを人に見てもらい修正点など

を指摘してもらう。

さらには、鏡などを利用して自分の動きを見ながら踊る。

あるいは、ビデオに撮ってそれを後で見ながら修正していく。

そういった作業をすると思います。

これはダンスに限らずスポーツの動作や、茶道などの立ち居振る舞い

演劇での動作などなど、

もっと敷衍すれば日常生活の動作にも及ぶかもしれません。

リハビリテーションの場面ではしばしば日常生活動作の練習をします。

これらはある意味全てフィードバックの要素が入っています。

他人の動きを見て自分の頭でイメージトレーニングをする。

他人から指摘を受ける。鏡で自分の動きをなぞって再生・修正する。

ビデオの画像を見て自分の内的なイメージと擦り合わせていく。

いずれも何らかの情報のフィードバックが必要です。

ダンスなどは音楽・音自体が動きを決める合図にもなると同時に、

動きを連ねるための瞬時のフィードバック効果がありそうです。

フィードバックは、必ずある情報を一度中枢部などに戻してそれを

再び出力して、その(入力された情報との)差を図りながら修正して

いく過程です。

なので、

どうしても時間差が発生します。

画像や鏡などの視覚情報ではそれを見ながら自分の動きを微調整して

いくことになります。

それに対して、

音の情報はより瞬時に調整できるイメージがあります。

昔のことになりますが、理学療法学科の学生時代に生理学実習で、

“果たして視覚フィードバックと聴覚フィードバックではどちらが速く

情報伝達できるか?”というテーマで生理学の研究実習をした覚えが

あるのですが、

確かその時は聴覚情報の方が視覚より速くフィードバックできる、

という結論ちゃうかったかな〜

(いきなり大阪弁になる理由は今、大阪の高校ダンス部の練習風景を

観ながらこれを書いているからです。失礼しました。)

(やっぱ、

女子の大阪弁って良いですね〜。)

とにかく、

何せ単なる学生の実習ですので、アカデミックに正しいかは全く怪しい

限りですが・・・

また、

イメージトレーニングは頭の中で同時進行的に動きの学びを行なって

いるので、フィードバックとは少し違うかもしれません。

このイメージを実際の動きに落とし込む際に、フィードバックされた

と言えるのかもしれません。

何れにしても、

どんな動きでもまずは他人の動きを見て学ぶという要素が欠かせない

のではないかと思います。

人の振り見て我が振り直せ、という言葉がありますが、動きの学習は

まさに文字通りこの過程ではないかと思います。

今度ちょっと人の歩きでも、テレビでのダンスでも、スポーツ動作でも

何でも良いので、動きを何気なく見る癖をつけると面白いと思います。

本当に色々な動きがありますから。

そうすると普段の自分の動きにも今まで以上に関心が持てるのではない

でしょうか。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。

くれぐれも街中であまりジーッと見つめたりはしないでくださいね。 ではまた明日。

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