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朝野裕一

手を挙げる人

手を使うには、肩甲帯という肩甲骨・肋骨・胸椎・上腕骨などの

ユニットが、しっかりと安定していなければなりません。

肩甲帯の機能としては、末端にある手をしっかり使いやすくする役割が

あるということです。

例えれば、

クレーンの先が手で、肩甲帯がその土台となる部分にあたります。

肩甲骨は肋骨の上を動き、肋骨は胸椎と連結しています。

また、鎖骨とも連結しています。

いわゆる肩関節というのは、肩甲骨と上腕骨(二の腕の骨)の間の

関節のことを指しますが、広い意味では肩甲骨の動きや、鎖骨との関節

など多くのユニットとして機能している関節です。

人が手を挙げる、いわゆるバンザイの動作をするとき、肩周りの関節は

どう動いているのでしょうか?

一応、肩関節全体で180度の可動域を有しています。

これを部分の動きとして見てみると

わかりやすく示すと、肩甲骨と上腕骨の間の狭い意味での肩関節は、

120度の範囲で、残りの60度は肩甲骨自体の動きで補われています。

上腕骨の挙上とともに連動した肩甲骨の動きがあって、手が真上に

上がる仕組みになっています。

肩甲骨だけ見ると、

このように外側かつ上へ動いています。

そして、肩甲骨のこのような動きは、鎖骨(も手を挙げるとき挙上

していきます) や胸椎の動きとも関連しています。

この肩甲帯の可動域(動く範囲)や可動性(動きやすさ)、安定性

(安定させる力)が土台になって、その先の肘や手の動きが保証され

てきます。

ですから手の動きを自由自在にするために、その時の姿勢(が肩甲帯

の状況に影響を与えます)などが大きく関与しているわけです。

姿勢と手の動きについては次回にお話しします。

今日もここまで読んでいただき、ありがとうございます。

ではまた明日、ごきげんよう。

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