重力と姿勢
重力というものが常に働いている地球上では、直立位を獲得した人類は
その姿勢が重力の影響を常に受けることになります。
人類の進化の過程は直立二足歩行の獲得に至ります。
(★上記画像題名:Elements of process of human evolution Vector引用先:
より)
しかし一方で常1Gという力(重力)を受けながら地上に立っています。
重力はみなさまご承知の通り地面に向けて垂直に働きます。
まるで、
頭から押しつぶされるような力です
この力に負けてしまうと、
姿勢は徐々に右上のように丸まっていきます。
ですから、
直立位を(いわゆる良い姿勢)保つには、この重力に対抗して身体を
真っ直ぐに保持しなければなりません。
その働きを行う筋肉群を抗重力筋と呼びます。
主に背中側の筋肉群で、
脊柱起立筋群=背中の筋肉や、下腿三頭筋=ふくらはぎの筋肉などが
それに当たります。
我々は常に、
抗重力筋群の働きによって姿勢を真っ直ぐ(直立位)にできるのです。
もし、
抗重力筋群の働きが弱くなってくると・・・
先ほども挙げた、右上のような姿勢になってしまいます。
背中の筋肉は引き伸ばされて、お尻の筋肉はたるんできます。
どちらも結局弛緩状態に陥ります。
このような姿勢(丸まった姿勢)では、歩幅が狭くなり地面からの
反力を利用して前に加速して進むことができなくなります。
結局、
歩幅と歩行速度の現象が起きてしまいます。
加齢(歳を重ねること)による身体活動の低下と体力低下が生じて、
日常生活の動作や身体運動に伴う末梢の血液循環がも低下し、
外に出て人と交流する機会が減る、など様々な支障が生じてしまいます
これではとても人生100年を有意義に過ごすことができませんね。
ですからこれらの→重力に対抗する筋肉を常日頃鍛えておく
(収縮させる練習をする)ことが重要になってきます。
ちなみに、
宇宙飛行士などはほとんど重力のない世界にいるため、地球に戻って
来た直後は、立つことさえできなくなってしまいます。
重力に対抗することができなくなってしまうんですね。
帰還後しばらくは、
地球環境に適応できるよう、リハビリが必要になります。
今日はこのくらいにして、
重力と抗重力筋についてもう少しお話していこうと思います。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。 また明日。