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  • 朝野裕一

カラダが動く仕組みを知るメリット

世の中に数多ある健康や運動・エクササイズ・トレーニング情報。

これらを全て精査することは不可能だと思います。

たとえできたとして、

何を基準に情報の正誤を判断することができるでしょうか?

医学や運動学その他の運動に関する科学的教育を受けてきた人でも、

何が正しいか議論のある情報もたくさんあることを、知っています。

ですから、

軽々に何が正しく何が明らかに間違っていると判断を下すことを躊躇

することもあるかもしれません。

明らかに医学的に間違っていることは分かりますが、さらに注意を

要するのは、誤解を招く;例えば拡大解釈・誇大広告;の類です。

人間の心理をうまくついた、情報操作的なものも中にはあるかも

しれません。

科学的教育を受けてきた人でもそうなのですから、一般の方々が正しい

知識を持って判断することは容易ではありません。

運動やエクササイズに関していえば、これはもうカラダの構造と動く

仕組みを知ることに尽きると思います。

そのためにこれを、

できるだけ分かりやすい形で面白く伝え(面白くが誤解を招かないよう

注意し)ながら、自分である程度正しく判断できるような人が増える

取り組みが必要だと思っています。

正しい知識と自分の現状を知ることは表裏一体でもあります。

自分のカラダの状況・状態を知るためには、ある程度医学的な知識も

(解剖学や生理学など)必要になってきます。

その上で、

何をやると良くない結果を招く恐れがあるか?

何をすれば良い効果が出そうだ(あくまでこの段階では仮説に過ぎま

せん)、などという判断ができるのではないでしょうか?

少なくてもやってはいけないことぐらいは、知っておいたほうが

いいと思います。

そしてそれは、人であれば共通のことと、場合によっては人それぞれで

異なるものもあります。

例えば、

五十肩を患ってすでに急性期の炎症状態の時期は過ぎて、結果として

腕を挙上する可動域が制限されてしまっているとしましょう。

腕を挙げづらい→物を持ち上げられない→無理をすると痛い→動かさ

ない→さらに可動域の制限が生じる、という典型的な悪循環に陥る危険

性がありますね。

そんな時、

痛みを我慢して無理にでも可動域を広げることが望ましいでしょうか?

もしそうすれば、

下手をするとさらに炎症を惹起して、動かせなくなる場合があります。

ここは、肩の構造と動きのことを知っておく必要がある場面です。

肩は腕が単に色々な方向に動くという機能だけではなく、そこに様々な

関節が関わっているということを知っておく必要があるでしょう。

肩の構造とその機能を一緒に知っておく必要があるということです。

いくら頑張って腕だけ挙げていても、土台の肩甲骨が固まっていれば、

かえって肩の中の炎症を再発させてしまいかねません。

また肩甲骨と腕が一体化して動いていればそれは正常な肩関節の動き

ではありません。

肩をすくめる動きや体を傾ける代償動作が伴ってしまいます。

それを無視して腕の挙上動作を続けるわけにはいきません。

多少時間をかけてでも、代償動作のない範囲で徐々に腕の動く範囲

(挙上だけではありません)を広げていく練習が必要です。

このように、

カラダの動く仕組みを知っておくことは、不調を修正・改善する場面で

はどうしても必要なことなのです。

言い換えれば、

自分のカラダのことを知る=(まずは)カラダの仕組みを知る

ということです。

では、

どういう形で知識を共有するか・できるか?これが課題になってきます

あまりにも難しい知識提供では、

むしろ専門の学校に行った方が早いかもしれません。

まぁ多くの人はそこまでは望まないでしょう。

であれば、

どうすればいいでしょうか?

答えは意外と簡単というか、特別なことではないかもしれません。

そんな気がしています。

何故ならば、

何度も言っているように、生活をしていること自体が運動の宝庫なので

すから。素材は身近にいつもあるということです。

正しい(と言われてコンセンサスができている)ことを、懇切丁寧に

出来れば実際の動きを交えながら、双方向的に情報共有できる場さえ

あれば、それ自体をことさら装飾しなくても面白いと感じてもらえる

のではないか?

そんな仮説で始める一つの試みが「運動茶話会」です。

ヒトが色々な事情を抱えながら運動を続けるためには、さらに工夫が

必要だと思いますが、まずは正しい知識を得られる環境を作り出すこと

が第一に取り組むべきことだと考えています。

カラダが動く仕組みをいかに知っているかが、その後の自分のカラダ

との付き合いにはとても必要なことだというお話でした。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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