身体が動く仕組みを知ろう;その3〜筋トレに対するイメージを変えよう(5)
昨日は、筋トレを行う目的について大雑把な話をしました。
今日はもう少し細かく見ていきましょう。
必ずしも覚えておく必要はありませんが、そう言われればそうだな、
くらいには知っておいてもいいことだと思います、
それにはまず、
筋力についてもう一度確認しなければなりません。
筋力と一言で言っても、それには大きく二つの役割があります。
一つは大きな力を一気に発揮する、瞬発力。
もう一つは、ある一定の力を長く発揮し続ける、持久力です。
果たしてあなたはどちらの筋力をつけたいでしょうか?
それによってトレーニングの内容は異なってきます。
瞬発力はある程度の負荷を必要とします。その程度は、随意的(前に
説明しましたね)な最大筋力の40%ー70%くらいの負荷が適当,
と言われています。
それ以上の負荷を与えても効果は変わらないとも言われています。
一方の持久力では、負荷自体は大きくなくても、いかに長く一定の力を
発揮するかが重要になってきます。
大きな負荷であればその時間は短くなり、小さな負荷であればより長く
できると言えます。
もう一つ考慮しなければならないことがあります。
瞬発力を発揮できる筋肉というのは白筋・速筋と呼ばれ、酸素を必要と
しない、大きな力を発揮するが長持ちしない筋肉です。
それに対して、長持ちするがあまり大きな力は発揮できない筋肉は、
赤筋・遅筋と呼ばれ、酸素をそのエネルギー源として必要とします。
多くの筋肉はどちらの筋肉も含まれていますが、その比率が筋肉に
よって異なります。
主に速筋優位か、遅筋優位かがあるわけですね。
さて、
遅筋の場合、酸素供給を必要とするので、呼吸循環器系の能力と関係
してきます。
そこで、
一般的なイメージの筋トレは、どうでしょうか?速筋を主にした大きな
負荷を与えて行うトレーニングではないでしょうか。
しかし目的によっては、
持久力=遅筋を鍛えたいという場合もあるでしょう。
その場合、
ジョギングをしたりランニングマシンや自転車エルゴメーターなどを
使った持久力トレーニングをするでしょう。そこにも筋トレの要素は
あるわけです。
スクワットで言えば、
重い負荷などを与えたり、深い角度まで膝などを曲げて行うなど、
負荷を大きくするのは瞬発力を鍛えるトレーニングになります。
持久力が目的であれば、膝の角度は浅くしてそれを行う回数を多くして
いくでしょう。
当たり前のことですが、
目的によって行うトレーニング方法は違ってきます。
筋トレにもそのことは当てはまるということです。
あなたが求める能力にはどういう性質があるのか?それがトレーニング
の目的に直に関係してきます。
そのことを今日はお伝えするために、やや分かりづらいお話になった
かもしれません。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。