身体の動きについて考える;柔軟性4〜重力にまかせる持続的ストレッチ Day23;身体メンテナンス100日プロジェクト
- 朝野裕一

- 6 分前
- 読了時間: 3分
今から24年前、2002年のことです。
※ちょうど日韓共催のW杯サッカーが行われていたので、
はっきりこの年だと覚えています。
わたしは、カナダの有名な理学療法士である
David Magee(デイヴィッド・マギー)先生の
集中講義を受ける機会を得ました。
そこでいろいろなことを学んだのですが、
なかでも関節の可動域制限に関する知識は、
今でもとても役に立っています。
そこで、今回と次回はそのことに関連づけながら、
書いていきたいと思います。
まずは、知識を整理していきましょう。
関節の可動域を制限する因子として、
大体以下のものが挙げられます。

一部難しい言葉や表現がありますが、
主に一番左側の列をご覧ください。
この中で、
それぞれ以前にお伝えしました。
では、
その他の因子で関節の動きが制限されて(柔軟性が低下して)いる
場合はどうしたら良いのか?
今日は、関節包(関節を包む袋状の組織)にともなう
可動域制限について少しお話ししたいと思います。
先ほどのマギー先生の授業では、
その時に受け持っている症例の報告をする
という時間がありました。
わたしは、
当時スキーのインストラクターで、
膝の前十字靭帯を断裂し再建手術をされた方を
受け持っていました。
そして、この方の術後初期における
関節可動域の回復を目的とする理学療法を
行っていました。
しかし、
術後早期は手術による軟部組織の炎症がまだ続いており、
動かすには痛みがかなりともなうことがわかっていました。
それでも、炎症が治るまで安静にしすぎると、
その後の関節拘縮(関節の動きが制限される状態)
を引き起こしてしまいます。
スキーのインストラクターとして復帰を目指すのに、
膝の動きが固まってしまっては何にもなりません
(手術をした意味がありません)。
そこで、
どうしたら効果的に膝の関節の動きを改善していけるか?
マギー先生にアドバイスを仰ぎました。
その結果が、
仰向けで曲げたい膝側の太ももを自分で抱え、
重力を利用して膝が徐々に曲がっていくのにまかせる、
というものでした。

あまりに古典的で簡単な方法に、
最初は戸惑いましたが、
いざ実際に行ってみるとその効果に素直に驚きました。
改めて自分の固定観念を反省した記憶があります。
さらに膝の上に温熱療法としてホットパックを乗せて
行うのも良いだろう、ということでそれも行いました。
温熱を加えるのは、痛みに対する対応と、
関節周囲の軟部組織はコラーゲン組織を含んでいるので、
コラーゲン組織の柔軟性を促すという、
二つの意味と効用があるからでした。
長くなってしまいましたが、
このようなコラーゲン組織を含む軟部組織(関節包など)には、
ある一定時間(この場合15分〜20分くらい)の低強度ストレッチが
有効な場合があります。
この話にはまだ続きがあるのですが、
次回に回したいと思います。
ではまた明日。



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